塩田で作った塩を発売

 伯方塩業(愛媛県)は大三島工場(愛媛県今治市)の見学用施設でもある流下式枝条架併用塩田で作ったかん水(濃い塩水)で製造した「されど塩」を1日発売した。

しずくに想いをこめた「されど塩」

 法律で塩田の全廃が決定したのが1971年。消費者による塩田存続の願いは叶わなかったが、輸入天日海塩の使用を条件に国から製造認可がおり、「伯方の塩」の商品化につながったという。
 同社は「自然塩存続運動」から40年を経過した2010年、塩田製塩の技術継承のために流下式枝条架併用塩田を再現。「されど塩」は大三島沖合の海水を取水し、流下式枝条架併用塩田で太陽の熱と自然の風を利用して作ったかん水を釜で煮詰めて製造したもの。
 「伯方の塩」が誕生するきっかけとなった流下式枝条架併用塩田の塩を「されど塩」と名付けた。しっとりとしていて、あらゆる料理の味を引き立てる。
 販売は大三島工場売店と同社ネットショップのみ。内容量150g、価格540円(税込)。