三菱電機は光(LED)の力で保存性や清潔性を高めた家庭用冷蔵庫の新商品「光ビッグ」シリーズを9月25日から順次発売する。全6機種。業界初となる「ナノポーラス冷却器」を採用、冷却器フィンの表面に微細な細孔を設け親水性を高めた。着霜による冷却性能低下を抑制する。また、「ハイブリッドデフロストヒーター」を新搭載。従来の外側からの霜取りに加え、パイプ内側からの霜取りヒーターで霜を取る。これにより、霜取り効果が34%アップするという。従来品が60分かかっていた霜取り時間が30分に短縮する。
光の力と大容量を強調した
新機種はLEDの力も前面に押し出す。新機能「光パワー瞬冷凍」は冷凍する食品の温度を感知する赤外線センサー「光ムーブアイ」を保存時にも作動させ、温度ムラを見張って霜つきや変色を抑える。同社の調査では八割の消費者が冷凍保存中に起こる霜つきや変色を「実感し不満を感じる」、「実感しているが解決策がない」などあきらめていたという。新型冷蔵庫はこの不満解決に着手。センサーにより従来の冷凍保存と比べ30%ほど霜つきを抑える。
新機能「光エア除菌・脱臭」はLEDの作用で光触媒を活性化し、除菌・脱臭したきれいな冷気で庫内全域を清潔に保つ。LEDを野菜に照射してビタミンCを増量する野菜室や光触媒フィルターに照射して清潔な氷をつくることにもLEDをフルに活用する。
新シリーズには大容量化と使用スタイルの多様化に対応して、従来シリーズよりもさらに大きい645リットルの業界最大容量・新形態オールセンター開きの冷蔵庫「MR−Z65R」もラインアップする。冷蔵庫はここ数年大容量型の出荷台数が伸びているため、という。ゆったりと保存できる収納性をユーザーは支持しているという。このタイプは12月1日発売する。