ソフトバンクグループのＰＳソリューションズと伊藤忠飼料、自動機械装置メーカーのＣＫＤは畜産向けＩｏＴシステムを共同開発することでこのほど合意した。各社が得意とする技術やノウハウを持ち寄り、まずは養鶏分野でＩｏＴサービスを開発し今年秋から提供を開始する。
養鶏ＩｏＴ（スマート養鶏）サービスは、自然換気で管理が可能な「開放鶏舎」に向けて提供する。各種ＩｏＴ機器を取り付けるだけで鶏舎内の温湿度管理と空調制御を自動化し、養鶏農家の省力化や生産性向上につなげる。
具体的には�〃楴貌盍超�を自動記録、��鶏舎カーテンの遠隔開閉、��飼養管理の見える化など。�，任錬稗錚團札鵐機爾魴楴貌發棒瀉屬掘�温湿度、二酸化炭素、酸素、アンモニアなどのデータをクラウドサーバーへ24時間365日送信して鶏舎内環境を記録。急激な環境変化があった場合にモバイル機器にアラート送信する。
�△任篭�調を管理するカーテンに設置されている手動巻き上げ機をＩｏＴモーターに交換し、モバイル機器から遠隔操作できるようにする。将来的にはＩｏＴセンサーと連動した自動開閉を実現する。
��では体重や斃（へい）死などをモバイル機器に入力し、飼養成績と作業者の行動履歴、鶏舎内環境を一元管理する。これまで経験と勘に頼ってきたが、蓄積データをＡＩに分析させることで養鶏農家の知見や飼養技術を見える化し、「養鶏ｅマニュアル」として体系的に整理する。
スマート養鶏は農業向けＩｏＴソリューション「ｅ−ｋａｋａｓｈｉ」第２世代の技術をベースにする。ＰＳソリューションズとＣＫＤが共同開発したもので、ＩｏＴセンサーで園芸施設の温湿度管理や圃場の潅水などを遠隔制御しながら自動化する機能を持つ。
今回はこの要素技術を養鶏分野に応用する。現在、伊藤忠飼料研究所（栃木県那須市）で実証実験が進めている。