鮮魚の新幹線輸送サービスを拡充、自宅までお届け

 JR東日本グループのコーポレートベンチャーキャピタル、JR東日本スタートアップ(東京都新宿区、柴田裕社長)は新潟県の海産物を新幹線で輸送した後にデリバリーサービスを使って自宅に届ける実証実験を2日開始した。

 JR東日本グループは新幹線や特急列車を使った生鮮品の輸送サービス「はこビュン」を10月に本格始動したが、ラストワンマイル配送を活用した鮮魚の宅配サービスは初の試みとなる。

 鮮魚専門店「sakana bacca」を運営するフーディソン(東京都中央区、山本徹CEO)、ギグワーカーによる宅配サービスを展開する207(=ニー・マル・ナナ、東京都目黒区、高柳慎也社長)との共同プロジェクト。

             今回の実証実験のサービスイメージ

 新潟港で朝競りにかけられた甘えびやズワイガニなどを9時24分発の「とき314号」で東京に輸送する。配送先は高輪エリア周辺を対象とし、当日指定の午後3時30分〜7時に個人宅に届ける。

 商品は甘えび500gとズワイガニ、または毛ガニ(1〜2杯)をセットにし、6000円(税・配送料込み)で販売する。1日5箱まで。販売日は11月5日、9日、12日の3回。

 購入希望者はWEBサイト「ネットでエキナカ」から3日前までに注文する。手頃な配送料金で新鮮な魚介類を自宅にいながら受け取れるサービスとして注目を集めそう。

 JR東日本スタートアップは今回の実証実験を踏まえ、ラストワンマイルの配送エリアを順次拡大するとしている。

   期間中は同じ新幹線で運んだ鮮魚を「sakana bacca」の
   都内5店舗で販売する