【年頭所感】
絶えず技術革新進める
日本食品機械工業会 尾上 昇会長

      尾上会長

 国内外の動向を受け、日本の食品機械の販売額は、機種によって異なるものの、全体では前年をやや上回る見込みだが、企業経営では多くの会員各社が厳しい見解を持っている。
 食品業界は食品の安全性の担保、原料コストの高騰、低価格化、多様化する消費者ニーズ、環境対策、少子高齢化に伴う国内市場の縮小など多くの課題を抱えている。
 我々食品機械業界も、ユーザーである食品業界の動向を常に注視し、絶えず技術革新を進め、安全・安心という基本を堅持し、食に関わるビジネスの新たな領域を切り開くとともに、消費者のニーズに真摯にお応えできるように提案し続けていく。
 当工業会は食品機械の安全・衛生化の推進、国際化への対応、教育研修機関FOOMAアカデミーを通じて人材を育成するなど、国民の生命と生活の基本である「食」の安定供給を何としてでも支えて参りたい。

最先端技術で経済に活気を

 6月に「集う、出会う。食の未来が広がる」をキャッチフレーズに、食品機械関係のアジア最大規模の展示会「FOOMA JAPAN 2013」を開催する。昨年を上回る勢いで多くの企業に出展いただき、今年もまたFOOMA JAPANに対する評価と期待を寄せていただいているものと関係者一同改めて身を引き締めている。皆様の期待に応えるよう、展示会の成功に向けて鋭意準備を進めている。
 「食の安全・安心」を堅守しつつ、さらなる新たな領域を切り拓くための最先端のテクノロジー・製品・サービスの展示を通じ、日本経済に活気を取り戻す一助となればと考えている。