製パン製菓関連業者を対象とした「2017モバックショウ」が大阪市住之江区のインテックス大阪で22〜25日開催された。最先端の機械や設備、器具のほか、原材料・資材まで、製パン製菓業界の新規需要の創出を促す情報を発信した。テーマは「さがそう未来・伝えよう誇れる技術」。
デモンストレーションも活発に
会場はインテックス大阪の1〜5号館を使用した。新規32社を含め229社(1539小間)が出展し、大阪開催では最大級の規模となった。全国各地から多くの関係者が詰めかけ、中国や東南アジアなど海外来場者の姿も目立った。
製パン製菓業界をはじめとする食品業界では、食の安心安全、生産現場の人手不足や人件費高騰への対応、時代にマッチした新製品の開発、激変する消費市場での対応が求められている。
会場では、マシーン・マテリアル・マーケティングの「3つのM」をキーワードに、消費者を魅了する新商品開発のヒント、省人・省力化につながる現場の生産性アップ、食の安全・衛生に向けた様々な展示があった。
セミナー会場では「パン好き主婦1000人の目線から見た、売場と商品の演出方法」、「売場を変えれば売上げが変わる」、「食品製造環境改善」など、業界の課題克服や活性化に直結する内容が関心を集めた。
イベント会場では世界をめざすパン鉄人たちの熱き戦い「ベーカリー・ワールドカップ」の新代表最終選考会や、「ベーカリー・ジャパンカップ」、「和菓子実技講習会」、「洋菓子実演イベント」など様々な催しが行われた。
フードセイフティーセミナーでは、講師の井上好文氏(日本パン技術研究所所長、常務理事、農学博士)が食品の安全・衛生に関する国内外の動向を詳しく説明した。