食肉加工機械3機種開発

 花木製作所は食肉関連加工機械の新製品3機種(スモークハウス、チョッパー、造粒機)を開発した。

ボーンコレクター型チョッパー
「N42−B/C」

 ボーンコレクター型チョッパー「N42−B/C」は価格高騰など厳しい原料事情を抱えるメーカーに対し、食肉原料の高歩留まりを実現するため開発した。同機はハム・ソーメーカーの必需品となった骨肉分離機で、1段挽チョッパーの特殊形状のプレートと角芯が効率よく肉を分離選別するので原料肉を無駄なく、加工処理することができる。骨・軟骨・スジは角芯からプレートの中心穴を通り、排管ホースを介して回収する。肉は従来のチョッパー機と同様にプレート穴から排出される。機種は標準機(一定速)とインバーター機があり、「加工原料の種類が多い場合や原料の温度が低い場合に適している」(同社)という。

スモークハウスは3機種ある


 スモークハウスは温薫タイプ、冷薫タイプ、温冷薫タイプの3機種。熱源は電気式、スチーム式の2種類。他に半自動タイプや自然対流式があり、熱源は電気、スチームに加え、燃焼安全装置付きのLPG・都市ガス仕様がある。また、焼き豚製品などに適した、料理店向きで場所を取らない簡易型燻煙機を揃えている。
 造粒機「G7C−22」はバイオテクノロジー技術を利用した畜産・養魚飼料生産プラントや肥料プラントの最終工程に導入を勧める。飼料プラントの主な原料としては、畜産汚泥や水産汚泥(脱水ケーキ)が知られているが、肥料プラントでは下水汚泥などが使われる。これらの原料をバイオ技術で発酵分解したものを同機でペレット状に加工する。メーカーの生販一貫体制への対応と資源リサイクル活動をサポートする。

発酵分解した汚泥をペレット状に
加工する造粒機

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2011年8月3日号掲載