第１号はホタテ加工の亀田商店へ
前川製作所の「ＮｅｗＴｏｎ Ｆ フリージングパッケージ」の第１号を３月に導入したホタテ養殖・加工メーカーの（株）亀田商店（青森県東津軽郡、亀田光美社長）は21日の納品から実質５日の工期で据え付け、27日には試運転を開始した。
亀田商店の外観
亀田商店は陸奥湾の養殖場から運ばれてくるホタテ貝をボイル、冷凍して水産会社や缶詰メーカーに出荷している地元企業。１日の出荷量は平均５ｔ、最盛期は８ｔほどを生産している。
以前は３〜10月にかけての７カ月間が養殖ホタテの水揚げ期間だったが、数年前に急激な水温上昇現象が起きてからはホタテの生産サイクルが変化し、４〜９月の５カ月間に短縮してしまったという。
以前と同じ生産量を維持するためには１日当たりの処理量を増やさなくてはならなくなり、時間当たり480�圓鮟萢�する既存の凍結装置では能力不足になってしまった。
そこで、前川製作所の復興支援パッケージを導入したところ、まるでオーダーメードの様に場にぴったりと収まっただけでなく、「時間当たり670�圓僚萢�量にも適合した」（島崎正人工場長）という。
前川製作所の大村利夫食品ブロック課長は「震災直後から現地加工業の復旧に取り組んでいるが、会社として何かもっとお手伝いできないかと考えた。弊社の装置は“良い装置だが価格がネック”というユーザーが多いことからフロン機並みの価格にすることで東北復興に役立てたい、と会社を説得し、なんとか20台限定で販売できるようにした。是非ともご活用頂きたい」と語っている。
３月下旬に導入。早くもホタテ貝の凍結に活用している
島崎工場長