時間短縮、電力削減の冷凍麺解凍機

冷凍麺解凍機「Si-Pronto Grande」

 スチーム専門メーカーの直本工業は調理機器の中で需要が伸びている冷凍麺解凍機Si-Prontoシリーズを展開しているが、従来機の約半分の20秒で冷凍麺を解凍できる「Si-Pronto Grande」3機種をこのほど開発、3月初旬から全国発売する。冷凍麺をこれまでも高質の飽和蒸気で解凍しているが、その構造を進化させ、品質を均一に時間の短縮と電力の削減を可能にした。
 従来機と比べて約35%のランニングコスト(電気料金+水道料金)を削減することに成功。経費と環境に配慮した設計になっている。麺を入れるトレーを特殊合金に変更し、従来機より35%の軽量化を図った。また、高温で良質な蒸気で解凍するため、解凍前のα化したおいしさをそのまま再現する。1回ごとに蒸気で解凍するため解凍ムラが出ず、誰でも同じく仕上がることをアピールしている。

 作業終了後は麺カスのたまりやすい庫内底部を高温蒸気で自動洗浄し、殺菌作用を高める。排気冷却装置を内蔵しているため厨房内に湯気がこもらず、ドライ厨房で快適な調理空間の実現を図り、床に水が溢れず足下も清潔に保てるように開発した。

品質を均一に時間の短縮と電力の削減を可能にした