ブルームきゅうり、ネクストブレイク東北として販売

 柔らかくて瑞々しさが特徴のブルームきゅうり

 らでぃっしゅぼーや(株)は農業生産者団体の福島わかば会(福島市)が栽培した「ブルームきゅうり」をオイシックスドット大地との共同企画「ネクストブレイク東北」の一環としてこのほど販売を開始した。「らでぃっしゅぼーや」、「Oisix」、「大地を守る会」の3ブランドを活用する。
 ブルームとは白い粉のことで鮮度や水分の蒸発を防ぐ役割を持つ。ブルームに覆われたきゅうりは表皮が薄く、実の水分量が多いため柔らかくて瑞々しい。
 同社によれば、約30年前までは市場に出回るきゅうりの多くがブルームきゅうりだったが、「農薬ではないか」との問合せが増えた結果、近年はブルームレスきゅうりが主流になったという。福島わかば会ではハウスと露地のリレー栽培で3月下旬から11月まで出荷する。
 ネクストブレイク東北は岩手、宮城、福島で東日本大震災後に新しく生まれた商品、生まれ変わった商品をヒット商品に育てる取り組み。「らでぃっしゅぼーや」、「Oisix」、「大地を守る会」が持つ生産者ネットワーク、宅配事業で培ったマーケティングノウハウを共有する。3月からスタートしており、すでに相馬双葉漁港(福島県)の試験操業で漁獲したほっき貝や真だこ、200年続くしょう油蔵、八木澤商店(岩手県陸前高田市)の「奇跡の醤(ひしお)」などを発売している。
 らでぃっしゅぼーやは2月にオイシックスドット大地のグループ子会社になっている。