大塚製薬はフィリピンのソーラーエンターテイメント社と現地に、機能性飲料・食品事業の合弁会社「大塚ソーラー フィリピン社」を1月14日設立した。宣伝、物流などの分野で実績と信頼があるソーラーグループとの合弁会社設立で同国内のマーケティング活動を全国的に活性化し、ポカリスエットブランドの価値の向上、拡販をはかると共に、同社の機能性飲料・食品事業を拡大するのがねらい。
新会社は資本金5億ペソ(約13億円)、代表者は鈴木真一社長、正社員29名(予定)。飲料・食品の輸入販売を行う。パートナーのソーラーエンターテイメント社はテレビ、映画の配信を行っている企業。
同社では「フィリピンはアジア新興国の中で高い経済成長率を示す。生活が豊かになる中で健康への意識も向上している。ポカリスエットだけでなく他の機能性飲料や食品の需要拡大が見込まれ、トータルヘルスケアカンパニーとしての事業拡大が期待できる」と期待を示している。
ポカリスエットは1980年に水分・電解質(イオン)補給飲料として開発され、1982年から海外展開をスタート。フィリピンでは2007年からフィリピン大塚製薬を通じて販売を開始した。同製品はアジアを中心に20カ国・地域で販売し、販売本数は日本国内と同等まで成長している。