2年連続で経常利益2億円、主力の吉田工場の設備を更新へ
石原水産 石原 直社長

 石原水産は季節に合わせてオリジナル性を活かしたカツオたたき製品が成果となり、2年連続で経常利益2億円となった。この勢いを継続させるため、石原社長は主力の吉田工場の設備更新を視野に入れている。

      石原社長

 ――2010年12月期決算は?
 石原 売上高76億円、経常利益1億9500万円。2年連続でまずまずの業績を上げることができました。今期も同様の業績となるように努力してきたいと思います。

 ――この2年、どういった取り組みが利益となった?
 石原 2年前からコスト削減を図り、利益が出る体質となりましたが、これが前期も継続しました。販売は量販店のほか、回転寿司に注力。季節に合わせてオリジナル性を生かしたカツオたたき製品を展開したことが、成果につながりました。

 ――3年連続といきたいが、その対策は?
 石原 主力の吉田工場の設備が老朽化し、更新を検討する時期となりました。直売店のマリンステーションもリニューアル工事を考えており、今後、設備の更新やリニューアル工事を検討していきます。そのためにも今期、しっかりした業績を挙げることが必要です。

 ――3月からはカツオたたきシーズンだ。
 石原 遠洋カツオ釣り漁船のB1や海外まき網漁船のPS冷凍カツオの買付けのタイミングをうかがっています。今はB1カツオ製品サイズの中心となる2.5上が少なく、相場が高くなっています。また、小型の1.5上サイズは多く、相場は安いが使いづらい。どのように原料として買い付けていくかを思案しています。

 ――今年1月からの遠洋カツオ釣り漁船のMELジャパン認証は?
 石原 遠洋カツオ釣り漁船のB1原料からの製品には、MELジャパンのシールを付けることになりましたが、シール代をどのように普及させるのか、生産者や日かつ漁協、かつおたたきメーカーで話合っています。