地中熱でイチゴ栽培、需要増すクリスマスに照準

 新潟県は農業総合研究所の園芸研究センターで、地中熱を使った県産のブランドイチゴ「越後姫」の栽培実験を開始した。ビニールハウス内に地中熱ヒートポンプや、温度制御用のチューブを設置、12月の出荷を目指す。

地中熱ヒートポンプ

 地中熱を利用し、局所冷暖房などの技術を組み合わせ、夏には冷房を行った場合の収量、品質向上効果を実証する。冬には暖房コスト低減の検証などを行う。
 8月下旬から9月中旬にかけて超促成栽培用の苗を定植し、地中熱を利用した局所冷房を開始した。10月下旬から地中熱を利用した局所暖房を行う。
 燃油暖房と組み合わせることで、燃料代などのランニングコストを低減を図るとともに、高単価が期待されるクリスマス出荷時期での収量性の向上と高品質化をねらう。