コロナ禍で需要急増、光触媒ビジネスを強化
空気圧縮機、塗装機器の製造大手、アネスト岩田（横浜市）は、100％子会社で機器の修理・付帯工事を手がける�蝪繊�Ｃサービス（同市）と日本光触媒センター��（佐賀県武雄市）が業務提携したと発表した。コロナ禍で需要が伸びている光触媒ビジネスの事業拡大を図る。
アネスト岩田は液体を霧にして吹き付ける「スプレーガン」のトップメーカーで知られる。今回の業務提携では光触媒塗布用のスプレーガンと周辺機器を日本光触媒センターと共同で開発する。
また、日本光触媒センターはＡ＆Ｃサービスに自社開発の光触媒を供給し、同社は光触媒施工ビジネスを強化する。
光触媒施工サービスの紹介サイト（Ａ＆Ｃサービスのホームページから）
光触媒は、太陽光や蛍光灯などの光を吸収した酸化チタンが空気中の水分や酸素と反応して強力な酸化力を持つエネルギーを発生させる技術。汚れやにおいを除去するほか、抗菌・抗ウイルス作用も発揮する。生産ラインや食堂、更衣室、会議室の抗菌対策に使える。
コロナ禍で需要は急増しており、マーケティング調査会社の富士経済によると、2020年の光触媒の素材・加工剤の市場規模は2019年比で2.8倍の22億円にふくらみ、2021年も前年比９％増を見込む。