プロロジスが茨城県古河市で建設していた「プロロジスパーク古河2」が竣工した。
茨城県古河市北利根8-4。敷地面積は約2万3789㎡、延床面積は約2万1937㎡。鉄骨造の地上2階建。1階には施設両面にトラックバースと大庇を設けたので、荷捌きの効率性が高く、雨天時にも作業がしやすい。梁下有効高は1、2階とも6.5m、1階の床荷重は1㎡あたり2.5tを確保するなど、標準的な仕様に比べハイスペックで汎用性が高い。また、環境負荷を軽減のため、屋根面には1メガワットの太陽光パネルを設置する。
危険物倉庫も含む全景
茨城県と都心部とをつなぐ国道新4号に近い北利根工業団地内にあり、圏央道「五霞IC」、今年2月に開通した「境古河IC」からいずれも約6km(約10分)に位置している。
圏央道の「境古河IC」~「つくば中央IC」区間が開通したことにより、都心部から放射状にのびる東名・中央・関越・東北・常磐・東関東の6つの自動車道と圏央道がつながった。これにより、「プロロジスパーク古河2」は、関東全域、東北方面や関西方面へ広域配送をカバーする物流ハブが可能になる。
「プロロジスパーク古河2」プロジェクトは、日立物流ファインネクスト社とプロロジスの共同開発案件。敷地を効果的に活用する方法を協議した結果、同プロジェクトの開発用地としてプロロジスが所有していた土地の一部を日立物流に譲渡。その土地に日立物流は危険物倉庫8棟を建設した。プロロジスは「プロロジスパーク古河2」を普通倉庫のBTS型施設として建設し、日立物流に賃貸する。日立物流は「プロロジスパーク古河2」を事業拡大のための戦略拠点として活用する。
プロロジスは約10万5000㎡の敷地にBTS型施設の集積パークとして「プロロジスパーク古河」の開発を進めている。「プロロジスパーク古河2」は同パークでの2棟目の施設。1棟目の「プロロジスパーク古河1」は医薬品卸のスズケングループ専用施設として昨年11月に竣工した。3棟目の「プロロジスパーク古河3」は、国内大手物流企業との賃貸契約を締結済みで、7月に着工する。
プロロジスは全国に12棟のBTS型施設を運営、開発中。「プロロジスパーク海老名2」、「プロロジスパーク神戸3」、「プロロジスパーク神戸4」の開発も計画しており、入居企業を募集している。