食品宅配のオイシックス米国へ進出

 ミールキットの宅配事業を全国展開するオイシックス・ラ・大地(東京都品川区、高島宏平社長)が今度は米国に初進出する。米国でビーガン食のミールキット宅配事業を手がけるPurple Carrot社の株式を100%取得すると先月発表した。子会社を通じ米国でミールキット事業の拡大を図る。日本国内ではビーガン食のミールキット販売を検討する。
 世界のミールキット市場は2025年までに90億ドルに拡大すると予測されており、日本国内も女性の社会進出を背景に成長が続くとみられる。主菜と副菜2品が20分で完成するミールキットブランドの「kit Oisix」は2013年の発売だが、今年4月で累計出荷数は3500万食を超えた。
 オイシックス・ラ・大地は日本国内でタレントや料理研究家とのコラボレーション企画を打ち出して認知度向上に成功しており、出荷増の勢いは止まらない。会員数は約20万人に増えている。前3月期の決算は間もなく発表されるが、中間決算では連結売上高業績予想を当初計画比4.9%増の640億円に上方修正している。