木村哲郎の「生鮮プロセスセンター製造商品の安全・安心」−35−
おわりに

       木村氏

 長い間、ご愛読ありがとうございました。
 精肉プロセスセンターの新設が相次いでいます。皆様に最後にお願いしたいのは、安易に流行に乗らず「採算のシミュレーション」をしっかり行ってから経営判断していただきたい、ということです。。
 PCセンターの新設は投資金額も大きく、一度雇用した人も大事にしなければなりません。
 採算が合わなくなってからの相談も過去相当数ありました。その場合は安易に物流費で穴埋めせず、デリカの下処理を中心に、工場の稼働時間を増やすなどの工夫が必要となります。
 デリカ商品はデフレ脱却も現実味を帯びてきており、安かろう、まずかろうの「トンカツ」、「から揚げ」の時代は終わりに近づきつつあります。特に調理済みの輸入「から揚げ」は二度加熱や重量の水増しをしたもので、本来の味ではありません。

 話は変わりますが、外食メニューの「虚偽表示」が問題となっています。スーパーでも売場を見ると「表示違反」が、まだまだ散見されます。マスター登録のルールを今一度確認して「表示違反」が起きない仕組みを構築してください。
 皆様のお店のご繁栄と発展を願って、これで失礼いたします。

 木村オフィス 木村 哲郎