ローソンが冷食を拡充、5000店舗で売場２倍に
竹増社長
ローソンは2021年度中に約5000店舗を改装し、冷凍食品の売場を拡大する。冷凍平台と冷凍リーチインをそれぞれ１台増やすことで、改装後の冷凍食品売場スペースを約２倍にする。陳列する冷凍食品も約２倍の110品となる。
竹増貞信社長は売場の変更と新たなオリジナル冷食について11月25日会見を開き、コロナ前より伸長している商品カテゴリーとして冷凍食品を挙げ、「冷凍食品を店内２カ所（平台とリーチイン）で展開する」など、売場変更のポイントを説明した。定量目標として「2025年度冷凍食品売上高を20年度比５倍にする」と明らかにした。冷凍食品売場の拡大等を重点に置いた改装予定店舗数は21年度の5000店舗にとどまらず、近い将来、8000店舗程度は目途が立っているとしている。
竹増社長「世間の冷食に対する認識変化」
20年度の同社冷凍食品売上高は15年度比で２倍以上に伸長したが、その要因として竹増社長は�［篥燹Σ鯏爐竜蚕竸焚宗↓▲奸璽疋蹈杭鏝左�果、��ストック型や即食型などバラエティが豊富になった点などを挙げた。世間の冷凍食品に対する感覚も「“いいもの”との認識に変わった」と語り、好感度が上がっているとの実感を示した。その要因としてコロナによる行動変化に加え、おいしさの向上やメニューの拡大、環境負荷の低減につながる点などを挙げた。
藤井均上席執行役員商品本部長は「20年度売上げ伸長率は冷凍食品がトップクラス。素材206％、惣菜138％、軽食・スナック124％、アルミ鍋104％、凍菜104％、麺類102％となっている」と示した。さらに「今年度も伸長しているが、既存ニーズの取り込みだけでは限界がある。新たなチャレンジが必要」とし、新規需要をつかむためにオリジナル冷凍食品のメニューを拡大するとした。
そこで、解凍せずに食べられる冷凍デザート、容器ごとレンジで温めて皿への取り分けが不要な米飯やラーメン、生地にブランを配合した健康志向のベーカリー、切り分け不要の刺身や馬刺しなど冷凍食品の新商品12品を今月下旬から順次発売する。