アグロ・イノベーション、14日から

 青果物の生産、加工、流通の技術とサービスの展示会「アグロ・イノベーション2012」が東京ビッグサイトで14日〜16日開催される。栽培施設や環境制御機器、包装機械などを扱う約130社が出展する。

会津富士加工の「ドクターベジタブル」

 農業の6次産業化、原料の安定供給、効率的な青果物流通など農業を取り巻く環境が大きく変化しているため、農家にも経営の視点やマーケットインの発想、栽培技術の革新が求められる。農場から小売や外食、食卓までを一貫して繋ぐシステムの構築も進められている。
 また、異業種から農業へ参入する動きも活発化している。同展ではこれまで工業製品などに用いられてきた技術を転用し、農作物の栽培に革新を起こす事例が多数展示される。
 半導体関連メーカーの会津富士加工は、半導体組み立て用クリーンルームを活用して開発した透析患者向け低カリウム「ドクターベジタブル」と生産システムを出展する。
 制御盤の設計や半導体・LED加工などを手がける成電半導体は、その技術を転用した植物工場を出展。飲食店や家庭向けのおしゃれなタイプや、大量生産用のプラントタイプなど野菜栽培装置を出展する。