フクシマガリレイはキューブアイス製氷機の小型タイプをフルモデルチェンジし、来年1月5日発売する。ノンフロン冷媒の「R1234y」を採用した。同社は冷凍冷蔵機器でノンフロン冷媒への転換を進めているが、製氷機では初となる。
R1234yはカーエアコンや自動販売機に使用されている。地球温暖化係数(GWP)が極めて低く、同社が従来使用してきたR404AのGWP3920やR134aのGWP1430に比べてGWPはわずか1。地球環境への負担を大幅に低減することができる。
ノンフロン冷媒にはR600a(GWP20)やR290(GWP3.3)もあるが、R600aなどが可燃性であるのに対し、R1234yは微燃性冷媒のため燃焼性や爆発性が低く、取り扱いやすい。使用現場での修理・点検が可能。フロン排出抑制の対象外であり、点検・記録の義務も発生しない。
代表機種のFIC-95KTX。外形寸法は幅1000mm×奥行600mm×高さ800mm。製氷能力は室温20℃、水温15℃で1日あたり約90/97kg(50/60Hz)。116万9000円(税抜)
モデルチェンジに合わせて外装デザインを一新した。パネル表面に小口径のパンチングメタルを配置し、上下左右のすき間と併せて必要な吸気量を確保した。
機械室のパネルを大小に2分割した。操作は小さなパネル部で行う。表示部はスモークパネルを採用しており、運転や警報が確認しやすい。機械室パネルを外さなくてもフィルターを着脱できるようにし、利便性を高めた。
ラインナップは製氷能力別にアンダーカウンタータイプ6機種、縦長のバーチカルタイプ3機種の計9機種を揃えた。