食品工場の容器洗浄機でシェアトップのクレオ(東京都中央区)は新製品の「野菜原体浸漬殺菌機」を10月発売開始(既報)するが、カット野菜用の「流水式野菜洗浄機」の開発にも取り組んでいる。
都内で先ごろ開催された食品関連展示会に試作機を参考出展した。販売好調な炭酸次亜水生成装置を起点に周辺機器を拡充することで、野菜洗浄ソリューションの確立をめざす。
野菜を入れたバケットが連続反転する方式を採用し、洗浄から殺菌、すすぎ工程まで1台で自動処理する。野菜洗浄機は衛生性と野菜を傷めない洗浄法の両立がカギになる。開発品は洗浄槽を最小限の3槽に抑えることで、野菜の傷みを防止する。
1槽目の洗浄と2槽目の殺菌工程はソフトな水流を発生させて野菜をやさしく撹拌して洗浄し、3槽目のすすぎ工程はバブリングで処理する。洗浄・殺菌槽は循環水を使用するが、すすぎ槽は常にきれいな水でしっかりすすぐため高い衛生性を実現する。
さらに野菜原体浸漬殺菌機や炭酸次亜水生成装置、オリジナルの野菜洗浄剤「サニタスベジタエース」を併用すれば洗浄殺菌の効果がさらに高まる。
担当者は「来年のFOOMA JAPANまでに完成させたい」と語っている。
試作開発した「流水式野菜洗浄機」、ソフトな水流で洗浄し、きれいな水でしっかりすすぐ