中設エンジ、次世代型工場をバーチャル体験

 中設エンジ(本社名古屋市、松本𠮷晴社長)が今回掲げたテーマは、「理想の食品工場を創ります!」。食品工場が抱える不安材料や課題に精通するエンジニアリング企業として、建屋建築から空調・給排水衛生・電気・生産設備の予防保全まで同社が強みとする工場全体のプランニングを提案する。
 中設エンジはコンビニベンダー工場や製菓・製パン工場、和・洋菓子工場建設を得意としている。近年では、カット野菜工場やプロセスセンターの実績も積み重ねている。
 展示ブースではパネル(省人化・省力化、プロセスセンター、HACCP、予防保全他)や360度パノラマ画像、工場内部を歩き回るバーチャル動画を使って施工実績を紹介する。医療・福祉食工場や味付けのり製造工場、コンビニベンダー工場、パン工場などを含む。
 この他、常駐管理・定期巡回管理による生産設備予防保全や、ハード面の見直しとソフト面の計画を同時に進めるHACCP運用支援も提案する。

      FOOMAのブースイメージ、食品工場内部をバーチャル体験できる

人工光型植物工場の栽培ユニットも

植物工場の栽培ユニット、育苗ラインと定植ライ
ンを一体化しており、運搬や手持ちのムダを軽減
できる(写真は実際の展示物と異なる)

 中設エンジは新たな提案領域として人工光型植物工場に注力している。食品工場で培った技術やノウハウを展開し、安全でクリーンな植物工場の施工実績を積み上げている。
 会場では栽培ユニットを展示する。植物工場で多く見られるプール方式ではなく、養液が循環しやすい樋方式。プール方式では養液が滞留しやすいが、樋方式は滞留が減少し、濃度や温度ムラを抑えて効率よく栄養を与えることができる。温度や湿度、CO2濃度、気流ムラは天井部に換気ファンを設置した新気流システムで低減する。また、野菜は生育状況に合わせて育苗後に定植する必要があるが、今回の栽培ユニットは育苗ラインと定植ラインを一体化しているため、移植する際の横持ちロスを軽減できる。
 ブース番号は南3C-43(南展示棟)。

SQFコンサルの野々村氏が講演

 出展社プレゼンテーションセミナーには、SQF(Safe Quality Food)コンサルタントで第一種冷凍空調技士の資格を持つ野々村和英執行役員が登壇する。「忘れていませんか?『空気は食品の副原料』−空気管理を実用的な観点でSQFコンサルタントが解説−」をテーマに講演する。7月11日(木)13:45〜14:30、東京ビッグサイト会議棟6階607セミナー会場。事前登録が必要。申込みは下記URLから。
https://www.foomajapan.jp/seminar/exhibitor_presen.php#712_b%3Cbr%3E