日本ロジスティクスシステム協会と日本ロジスティクス研究会は2014年度の「物流合理化賞」と「物流合理化努力賞」を19日発表した。
全日本物流改善事例大会で発表された物流改善事例の中から物流改善対象範囲により物流業務部門、物流管理部門の部門別に、合計15件の改善事例が発表され、審査委員会での審査の結果、物流合理化賞3件、物流合理化努力賞3件が決定した。
■受賞者
【物流合理化賞】
〇機械だけに頼らない人間力による作業改善
発表者:飯塚運輸 豊岡 真人 氏 (物流技術管理士 100期)
〇倉庫間送品仕分け作業時間の短縮
発表者:オカムラ物流 五本木 修 氏 (物流現場改善士 3期)伊藤 大雄 氏
〇トヨタ式ノウハウの活用による通販入出荷業務の改善
発表者:ホンダロジコム 本多 正樹 氏
【物流合理化努力賞】
〇トヨタ生産方式(TPS)の手法を用いた改善プロジェクトの取組
発表者:コクヨサプライロジスティクス 井上 真治 氏
〇送品原価率の維持向上 ‐福岡方面積み合わせ便による積載率の向上‐
発表者:(株)オカムラ物流 寺地 知行 氏
〇事務による改善推進 ‐「カスミ事務大部屋化方式」とは…
発表者:カスミ 齋藤 雅之 氏、羽成 敦子 氏
食品関連で受賞したカスミの改善プロジェクトは4名のパートナー社員による業務標準化からスタート。7年の取り組みの中で他部署との連携による業務見直しへと発展し、作業項目数で39.4%、月間工数で132MHの事務作業の削減を達成した。また、この改善手法が事務の機能を利用した推進方法として注目され、他部署へも水平展開している。
受賞した関係者、写真中央は日本ロジスティクスシステム協会の西田厚聰会長