米国で高付加価値食用油の搾油精製事業に参入

 丸紅の100%子会社のColumbia Grain Inc.(米国・オレゴン州、CGI)は、Montana Specialty Mills, LLC(米国・モンタナ州、MSM)に出資し、菜種油を中心とするオーガニック、非遺伝子組換えなど高付加価値食用油の搾油精製事業に参入する。
 MSMは長年に亘りモンタナ州を中心に地域の農家から菜種、マスタードなどの原料を調達し、オーガニック食用油、マスタード加工品などを生産し、米国内の各地に販売している。米国での有機食品、非遺伝子組換え食品市場の拡大を背景に、今年、同州グレートフォールズに搾油能力日産182t、精製能力60tの搾油精製工場を新設し、生産能力を増強する。
 モンタナ州で原料集荷に強みがあるCGIの出資参画により、MSMは競争力のある菜種などの搾油原料を安定的に確保できる。CGIは、保有する資産のより効率的な稼働を実現でき、シナジー効果が期待されている。
 CGIとMSMは安心・安全な高付加価値の食用油を米国国内に供給していくとともに、事業領域の拡大をめざす。