キッコーマン食品が販売している「キッコーマン いつでも新鮮 塩分ひかえめ丸大豆生しょうゆ」は、宇宙航空研究開発機構(=JAXA)により、「宇宙日本食(しょうゆ)」に認証された。
宇宙空間では地上に比べて骨密度が低下しやすく、食事の際にナトリウムを摂取するとカルシウム代謝が進むため、骨密度が一層低下する。このような宇宙環境を考慮し、市販の生しょうゆアイテムの中から、食塩分を25%カットした「塩分ひかえめ丸大豆生しょうゆ」を選定し、エントリーした。
容器・包装は市販の「キッコーマン いつでも新鮮」シリーズのやわらか密封ボトルと同じ容器を使用し、このボトルをアルミパウチで包んだ。やわらか密封ボトルは、注ぐ量を調節しやすい機能があり、宇宙の無重力空間でも一滴単位でしょうゆを出せる。
「宇宙日本食」は2006年にJAXAから認証基準が発表された。認証された「宇宙日本食」は、JAXAが管理する「宇宙日本食」のリストに加えられ、宇宙飛行士が国際宇宙ステーション(=ISS)に滞在する時に、宇宙食として携行される。
宇宙食は長期にわたり有人宇宙開発を行ってきた米国とロシアが開発してきたが、現在では日本を含むISS計画の国際パートナー各国が、ISSに宇宙食を供給できる。
JAXAはISSで長期滞在を予定している日本の宇宙飛行士に向けて、日本食の味を楽しみながら、栄養バランスの向上、精神的ストレスの軽減、パフォーマンスの維持・向上に寄与できる「宇宙日本食」の充実化をめざしている。また、国際パートナー各国の宇宙飛行士が利用することも期待している。
これまでに「宇宙日本食」に認証された食品のうち、日本の伝統的な醸造技術でつくられた調味料は、今回の丸大豆生しょうゆが初めて。