包装技術賞“使い終わるまで粉のすくいやすさは変わらない”

 日本包装技術協会は優れた包装を表彰する「第38回木下賞」の受賞製品を発表した。研究開発部門では花王と凸版印刷が「粉末洗剤つめかえ容器の開発」で受賞した。

尾崎元規代表理事(左)から表彰を受けた

 袋ごと箱に入れてからその袋を開封するだけで、粉の飛び散りの心配もなく簡単に粉末衣料用洗剤を詰め替えることができる新製品。この詰め替えシステムを実現するため、袋に特殊な加工・コンバーティング技術を施した。手で簡単にまっすぐ開封することができ、誰もがストレスなく開封できる簡便性を付与した。
 袋が箱の側面に密着する設計なので、使い終わるまで粉のすくいやすさは変わらない。箱と計量スプーンはリユースできるため、本体と比較して、容器の廃棄物重量を約90%削減するなど環境にも配慮している。
 「木下賞」は包装技術の向上と包装産業の発展に顕著な貢献をしたと認められる製品、技法、事例、デザイン、アイデアなどの業績を表彰する。

 フードエンジニアリングタイムス(FEN)2014年6月11日号掲載