非常用電源車を関西圏で導入

 トーホー(神戸市、上野裕一社長)は、電力需給のひっ迫が予想される関西電力管内の同社グループ企業4拠点に、発電機を載せた車両「非常用電源車」を1台ずつ、計4台導入した。既に実施している節電対策に加え、非常用電源車の配備により、今夏の電力供給問題対策のさらなる強化につなげる。

停電が長時間に及んだ場合でも商品の品質を保持

 非常用電源車の設置拠点は、業務用食品卸売事業会社トーホーフードサービスの神戸支店、大阪支店、京都支店と、食品スーパー事業会社トーホーストアの加古川ミートセンター。既にトーホーストア配送センターに非常用電源機を1台設置しており、「非常用電源」は車両4台と機械1台の計5台となった。
 非常用電源は冷凍・冷蔵庫の稼働に使用する。1台で約10時間、冷凍・冷蔵庫を稼働することができ、停電が長時間に及んだ場合でも商品の品質を保持できるという。
 同社グループは、節電の必要性が高い関西電力管内における節電対策を強化すべく、通常業務の節電活動に加え、本社で節電対策工事を実施。また、店舗では改装時にLED照明へ切り替えを進めるなど、ハード面でも節電対策を積極的に実施している。今回の非常用電源車の導入もその取り組みの一環。