フードシステムソリューション開催

 「フードシステムソリューション2011」が26〜28日開催された。食の安全・安心に関する設備や機器、技術が東京ビッグサイトに集まった。
 学校・病院福祉食の設備や機器の「学校・病院給食設備展(SCOT)」、食材や食品を扱った「給食・介護食品フェア(SCAT)」、食の安全技術の専門展「フードセーフティジャパン(FSJ)」、飲料技術の専門展「飲料製造技術展(BEVTEC)」、注目の米粉ビジネスに焦点をあてた「米粉ビジネスフェア(POWREX)」の5つの専門展示会で構成。各展示会とも「食の安全・安心」を共通テーマに、様々な分野の最新設備や情報を提供した。

開発中の「盛付けライン用冷却装置」

 福島工業は開発中の「盛付けライン用冷却装置」を参考出品した。コンベア上を冷却し、盛付け工程の温度管理を可能とする。部屋全体の温度を下げる必要がなく、冷凍機別置き仕様のため、作業室内への排熱問題もないという。「ユニットは連結設置のため、様々な長さのコンベアに対応できる。給食施設だけでなく、大型の食品工場への提案も視野に入れている。まだ、完成まで改善点もあるので、会場で現場の人の意見を聞いて参考にしたい」(同社)とした。
 フジマック、タニコー、マルゼンなどはスチームコンべクションオーブンで「接食回復支援食」を試食提案し、来場者を惹きつけていた。コメットカトウは料理画像を500件以上登録できる新型スチコンを出展した。
 東京ガスのブースでは、輻射熱を抑えて作業環境の改善に貢献する「涼厨」機器を展示。機器メーカーとの協力で立体炊飯器、台付コンロ、フライヤー、回転釜、ゆで麺機、食器洗浄機を紹介した。
 日清製粉グループのNBCメッシュテックは食中毒の原因となるウィルスや細菌の感染力をなくし、菌の繁殖を抑える「Cufitec(キュフィテック)カウンタークロス」を出展した。素材表面にウィルスが付着すると、それをしっかりとらえ、さらに付着したウィルスを数10分以内に99.9999%不活性化する効果があるという。菌の繁殖を抑えられるため、においの発生を抑制できる。洗浄して繰り返し利用することができる。感染症対策として、飲食店のほか高齢者向けの施設や保育園・幼稚園などの利用が期待されている。