コンベアベルトの新製品、省エネ効果高める

 ハバジット日本は省エネ効果を高めたコンベヤベルト「エフ・ライン」の販売を始めた。コンベヤの消費電力を低減することで、ユーザーのランニングコスト削減と環境活動に貢献する。

「エフ・ライン」、9月開催の国際物流
総合展で披露する

 震災以降、物流業界でも年々上昇する電気代やCO2対策など環境問題に対する意識が高まっている。 また2015年度からは省エネ法により、コンベヤを構成する一部モータ(三相)でも実質的な規制(トップランナー)が始まるため、産業界では省エネニーズがますます高まりつつある。
 コンベヤのエネルギーロスの最大要素は、ベルト裏面とスライダーベッドとの摩擦によることが知られている。そこで同社はベルト裏面に特殊加工を施すことで摩擦力を低減させ、スライダーベッドとの抵抗を大幅に減らすことに成功した。 これによりコンベヤのエネルギーロスを低減、消費電力を削減することが可能となった。
 「ユーザーは現在使用しているベルトをエフ・ラインへ交換するだけでその効果を実感いただける」。特殊な加工が裏面の織布を保護することにも貢献し、耐久性の改善が期待できるという。
 すでに海外では、大手企業の配送センターや空港で評価試験を行っており、大きな省エネ効果があることが実証され、高い評価を受けているという。
 最大製造幅は3000mm。主な用途は配送センターや空港(手荷物搬送システム)での水平、傾斜、ギャッピングなどの各種コンベヤを想定している。
 「エフ・ラインはベルトの交換だけでも省エネ効果を発揮するが、今後規制により普及が見込まれる高効率モータと組み合わせることでも、さらなる省エネ効果を高められる」としている。