ほっかほっか亭、弁当を来年値上げへ

   値上げを公表した青木会長

 ほっかほっか亭を運営するハークスレイの青木達也会長兼社長は11月28日の中間決算発表会見で、来年中に商品の価格改定に踏み切ることを明らかにした。値上げ幅など詳細は未定。
 人手不足に伴う人件費の上昇圧力が強まっていることや食材費が高止まりしていることを理由に挙げた。特に業務用の米価は前年比2割増で推移しているという。同社は昨年値上げしたばかりだが、青木会長は「都心部では時給1200円まで上げないと人が集まらない。(値上げ分の)貯金はほとんどなくなった。人件費の上昇分を転嫁せざるを得ない」として、かつて380円だった購買平均単価は400円を超えて上がり続け、今後は500円代に突入するとの見方を示した。
 弁当の宅配についても人手確保が難しいことから、料理配達サービスUber Eats(ウーバーイーツ)の導入拡大を進め「利用者負担をお願いする」とした。青木会長によれば単価360円の弁当が配送手数料込みで860円になっても購入する一定層のニーズがあるという。メニュー開発などを進めて需要を掘り起こす。
 今3月期の中間連結決算は増収増益で持ち直しており、通期の売上高は前期比3.5%増の480億円、営業利益27.5%増の8億円、純利益59.7%増の10億円と大幅増益を見込んでいる。