川崎ロジスティックセンター2万6000t増設へ

       青山会長(右)と市嶋社長

 山手冷蔵(東京都、市嶋健介社長)は川崎市東扇島の川崎ロジスティックセンター(川崎LC)の2期棟(増設棟、収容能力2万5750t)を2022年3月竣工、4月稼働を予定している。畜肉製品を主に受託する。川崎LC2期棟は2013年5月竣工の既存棟(設備能力2万8600t)の隣に建てる。合計収容能力5万4350tとなり、首都圏の食品流通の一大拠点となる。

 2期棟は地上5階建。延床面積約5873坪。2〜5階の倉庫全てに保管効率が高く、地震の揺れにも強い移動ラックを導入する。フローズン6255パレット、チルド8271パレット。既存棟と新棟の間に水平搬送機を設置し効率的に入出庫ができるよう設計した。

 同社の拠点は現在5拠点。全て東京と川崎の臨海部にある。5拠点合計の総設備能力は11万3000t。川崎LC2期棟が完成すると約14万tになる。川崎LC2期棟は同社にとって約10年ぶりの大型投資となる。

 若宮八幡宮を斎主に地鎮祭を1日執り行った。事業主の山手冷蔵の青山信之会長、市嶋社長をはじめ、設計・施工者らが参列した。事業主挨拶で青山会長は「川崎LCは当社主力拠点の省エネ・環境配慮型冷蔵倉庫。食品流通の役割を果たす社会的責任の遂行と、川崎港の発展に大いに寄与すべく増設を決意した」と語った。さらに「2期棟竣工の2022年4月に当社創立100周年を迎える」ことも触れた。

              川崎LC2期棟の完成予想図