B−Rサーティワンアイスクリームは西日本に新工場を建設する。アイスクリームケーキの伸長が著しく、現在生産している富士小山工場だけでは生産能力が限界に達しているため。2013年の稼働をめざす。
新中期経営計画を説明する尾崎社長
同社は新中期経営計画を今年度からスタートさせ、店舗売上高の増加や年50店舗の純増、生産・物流増強のための設備投資などを実施し、最終年度となる2013年度の売上高を245億5000万円と計画している。
同社の2010年12月期決算は、売上高前年比12.7%増の187億7800万円と10年連続の増収、6年連続過去最高を更新。営業利益は23.9%増の28億9600万円と2年連続で過去最高となった。
23日開催した事業説明会で尾崎仙次社長は前中計を振り返り「充実した3年間だった」と評価した。また、昨年度に1000店舗を達成し「国内ファストフード業界の大手主要ブランドの仲間入りができた」と語り、新たな中期経営計画のスタートに期待を込めている。
同社の売上げに貢献したのがアイスクリームケーキの伸長で、09年と10年がともに60%増、今年度は25%増を計画している。そのため、現在生産している富士小山工場だけでは限界に達しており、西日本地区に新工場を建設する。現在、建設地の選定中だが、新中計で人口の多い近畿圏の都市部にさらに出店を伸ばす方針であることから、近畿圏、またはその近郊が候補地に挙がっているとみられる。
現行の富士小山工場でも耐震補強工事を実施するなどして生産能力を増強、物流倉庫の拠点も見直す。