大森機械工業は主力の横ピロー包装機を中心に数多くの機種を披露した。各ユーザーに適した包装システムや、最新技術を駆使した包装形態を提案した。
横ピロー包装機の新機種「S-5000シリーズ」は15インチの新画面を採用し、スマートフォンのような簡単操作で使いやすさを実現した。顔認証システムによりセキュリティ面を強化。さらに電源投入時やトラブル復帰後の初期位置合わせを自動化した。イーサネット通信の採用でネットワーク性能をより向上させた。
FOOMAでは同シリーズの6タイプを出品した。2ヘッド式のボックスモーションタイプと、耳折装置を組み合わせたスマートでタイトな密封包装など、多彩な包装形態とアプリケーションを提案した。
広いスペースを確保。各々の包装機を実演すると、その度に多くの来場者が機械を囲んでいた。工場関係者と思われる年配男性の鋭い視線のほか、業界に入って間もない若い女性の姿も見受けられた。社会科見学で訪れたとみられる学生の姿もあった。
ブースで大森利夫社長に話を聞いた。FOOMAについて大森社長は「これだけ多くの人たちが集まるすばらしい展示会。これほどの規模のイベントは食品業界で他にないのでは。来場者も楽しんでいただけたと思うが、我々出展社もワクワクさせてもらっています」と目を輝かせる。
自身が会長を務める日本包装機械工業会については「情報公開が必要。会の活動など今までより“見える化”していかなければなりません」と気を引き締めて語る。
同会が主催する包装機械の展示会「JAPAN PACK」の次の開催は来年秋を予定している。こちらについても今から期待せずにはいられない。
大型ブースで笑顔を見せる大森社長