味の素、中国のアミノ酸事業を強化

 味の素は中国で飼料用アミノ酸事業の基盤を強化する。中国の阜豊(ふほう)集団グループの内蒙古阜豊生物科技有限公司と、同社が生産する飼料用アミノ酸・スレオニンの全量を味の素ブランドで販売することに合意していたが、3月から生産を開始した。
 味の素は中国の食肉生産市場が今後も成長すると見込み、同時に飼料用アミノ酸の需要も拡大すると見ている。これまでのグループ会社からの輸入販売に、現地生産を加えることで供給体制を強化する。
 同社は飼料用アミノ酸で10年度は売上高772億円、営業利益80億円を見込んでおり、13年度には売上高816億円、営業利益90億円に成長させる計画。飼料用アミノ酸事業を含む動物栄養専業の100%子会社の設立も検討しており、今年度中に結論を出す予定。