ボトル缶用のX線異物検査で高精度を実現

 IHIグループの高嶋技研はボトル飲料の異物をX線で検出する新製品の「ボトル用X線異物検査装置」を展示した。X線の横照射で容器内の異物を瞬時に映し出す。
 X線ラインセンサカメラの解像度を上げ、従来機種より検査精度を高めたのが最大の特長。検査精度は樹脂ボトルでSUS球φ0.7mm以上、ボトル缶でSUS球φ1.0mm以上。
 検査対象は樹脂ボトルやアルミ、スチール缶、ガラスびん、紙パックなど。ラインスピードは1時間あたり最大1000本。パスワードによる誤操作防止機能も搭載した。搬送コンベヤにつないでインラインで自動検査できるため、生産性を高める効果が期待できる。
 X線の横照射による検査機は、食品業界でもドレッシングやマヨネーズ、スタンドパウチ用として注目が高まっている。同社はX線をはじめカラーラインセンサカメラや赤外線、超音波を利用した自動検査装置の開発に50年以上にわたって取り組んでいる。

ボトル缶の異物混入対策に効果を発揮するX線検査装置