KFCのドライブスルーでETCカード決済を検証

     ドライブスルーの利用イメージ

 日本KFCホールディングスはケンタッキーフライドチキン相模原中央店(神奈川県相模原市)のドライブスルーで、ネットワーク型ETC技術を使ったキャッシュレス決済のテスト運用を行うと発表した。

 国が進めるETC多目的利用サービスの拡大に向けた取り組みで、NEXCO中日本や沖電気工業など4社と共同で8月3日〜11月30日実施する。ドライブスルーでの運用は日本初。

 ネットワーク型ETC技術は遠隔地に設置したセキュリティ機能を持つ情報処理機器と、駐車場などに設置した複数のETCアンテナを通信ネットワークで接続し、 アンテナで取得した情報を集約して一括処理すること。ETCカードを使った決済の安全性を確保する。

 相模原中央店の敷地にもアンテナを複数設置した。客は車に乗ったまま注文し、商品を受け取るだけ。店員は注文内容と支払金額を客に伝え、支払方法を確認した後、金額を店内の端末に入力して決済が確定する。

 ETC多目的利用サービスは従来の有料道路料金の支払いだけでなく、物品や飲食の決済にまで広げることをめざしており、今回のテスト運用では利便性の向上や決済処理の業務効率化を検証する。客と店員の接触機会を減らす効果も期待できるとしている。
 商品1割引の特典を用意してモニター参加者を募集している。

          商品の受け渡し場所にアンテナを設置(赤枠)

           金額を店内の端末に入力して決済が確定する