指宿山川に水産加工の新会社、鰹・鮪水揚げ増に対処

 極洋は鹿児島県指宿市山川新栄町にかつお・まぐろを中心とする水産加工品の製造販売を行う指宿食品を7月設立した。
 指宿山川は漁港の町であり、水産加工が盛ん。人材も豊富という地域特性を生かし、「雇用の創出はもとより、地域経済の浮揚発展に大きく貢献できる」と同社では期待している。
 海外まき網船の水揚げ地はこれまでの焼津(静岡県)集中から、近年は鹿児島の枕崎や指宿山川などに分散化が進み、九州の冷凍かつお・まぐろの水揚げ量が増えている。今般、極洋グループは地元からの要請もあり、山川地区の冷凍かつおたたき工場の利用を前提に、水産加工、販売の新会社を設立した。

 資本金5000万円。代表取締役社長は雲津雅行・極洋常務が兼務で就いた。8月28日発表した。かつお・まぐろ他の水産物だけでなく、農畜産物の加工・販売、農水産加工品、肥料、飼料、油脂の製造・販売も行う。