アサヒ飲料は商品にロールラベルを付けない「アサヒおいしい水 天然水ラベルレスボトル」(PET600ml、PET1.9L)を5月22日から通販限定でテスト発売する。ESG(環境・社会・企業統治)活動の一環として環境負荷低減の取り組みを強化する。
PETボトルに貼付しているロールラベルを削減することで廃棄物量削減だけでなく、ラベルをはがす手間を省き、使いやすくした「人にやさしく、地球にもやさしい」をうたっている。
これまでラベルに記載していた原材料名などの一括表示は外装ダンボールに記載。個々の商品に記載が必要なリサイクルマークはタックシールで表示し、PETボトルに貼付する。こうした取り組みで「樹脂の使用量を約90%削減する」(同社)という。
また、環境省が推進する地球温暖化対策の国民運動「COOL CHOICE」に参加し、外装ダンボールにロゴマークや再配達削減の協力を呼びかける「COOL CHOICE できるだけ1回で受け取りませんかキャンペーン」マークを記載する。
アサヒ飲料は2016年に植物由来の原料「オールバイオ資材」を使った三ツ矢サイダーを発売した。今年1月には同社最大の群馬配送センターを竣工し、保管拠点を集約して年間約23万tのCO2排出量削減に取り組んでいる。PETボトル炭酸飲料では国内最軽量となるボトルキャップを2月から順次採用するなど省資源化や環境負荷低減を積極的に進めている。
こうした中、アサヒグループは気候変動に関する環境経営の新中長期目標「アサヒ カーボンゼロ」をこのほど発表した。それによると、温室効果ガスの排出量を2030年までにグループ全体で30%削減(2015年基準)、2050年までに「ゼロ」にするという目標を示した。今後は容器包装の軽量化・簡素化に加え、食品業界で初となるグリーン電力の活用や物流の共同配送、モーダルシフトなどを推し進めるという。
「アサヒおいしい水 天然水ラベルレスボトル」(PET600ml、PET1.9L)はいずれもアマゾン通販サイト限定でケース販売のみ。PET600ml(24本入)は2760円(税別)、1.9L(6本入)は1380円(税別)。
ロールラベルを削減した「アサヒおいしい水 天然水」