HACCP導入企業20%に

 農林水産省は2011年度の「食品製造業におけるHACCP手法の導入状況実態調査」結果を発表した。
 HACCP手法を導入している企業(「すべての工場」または「一部の工場で導入済み」)は20.3%となり、2010年調査時に比べて4.7ポイント増、5年前の2006年調査との比較では9.7ポイント上昇した。食品販売金額が多い企業ほど導入率が高い。
 このほか「導入を検討」が19.6%、「導入途中」が3.9%。ただし「導入する予定はない」との回答も42%と多かった。
 HACCP手法導入の効果について、導入済みの企業に聞いたところ、「品質・安全性の向上」が9割超を占め、次いで「従業員の意識向上」、「企業の信用度やイメージの向上」などが多かった。
 導入に当たっての問題点は、「施設整備に多額の資金が必要」が6割で最も高く、次いで「導入後の運用コストが大きい」、「従業員研修の余裕がない」などとなっている。