コンビニエンスストア向けのベンダーが工場に積極的に投資している。セブン-イレブン向けに弁当やおにぎり、サンドイッチを製造する武蔵野は、2014年中に静岡県と埼玉県に工場を新設する。セブン-イレブンの大量出店に対応し、製造能力を高めて需要を取り込む。
静岡県西部の袋井市に新工場を２月竣工する。同社は静岡県内に静岡工場（静岡市清水区）と生産子会社の静岡フーズ（袋井市）の２工場があるが、静岡フーズの工場が老朽化したのに加え、需要増で手狭になったため、閉鎖して新工場に移す。
新工場は静岡フーズの工場に比べて生産能力を２〜３割上げる。弁当やおにぎり、寿司などを製造し、同県の焼津市より西の店舗に供給する。
６月には埼玉県朝霞市に新工場を稼働させる。同市内の既存２工場を統廃合して、製造能力を1.5倍に引き上げる。セブンイレブンの首都圏の大量出店に対応し、製造能力を高める。
４階建て、延べ床面積約２万2500�屬梁膩森�場。生産能力は、おにぎりが１日当たり140万個と現在の２工場の合計と比べても５割増える。連続して洗米して炊き、蒸らす「炊飯ライン」を複数備えるほか、とんかつを揚げる設備などを設置する。
敷地内は余裕があるため、さらに設備を増強することが可能という。既存の工場は狭く、新工場で効率的な生産ラインを作る方が効果的と判断した。