郡山水産子会社の若松魚類が福島県内の小中学校に、消費期限を約5カ月過ぎたさんまのすり身を出荷し、食中毒が発生した。この事案を受け行政などから「安全で、安心して使用できる食材の提供を」と求める声が食品メーカー・流通関係者に寄せられている。
福島県内の小中学校の学校給食で、食材のさんまのすり身を原因とした食中毒が先月発生した。卸売業者の若松魚類が消費期限を約5カ月過ぎたさんまのすり身を、表示ラベルを剥がして出荷し、それが給食用の食材として販売された。
文部科学省では学校給食衛生基準を定め、食材納品時の確認などを求めている。しかし今回の事案は学校・調理場側の確認だけでは完全に防ぐのは難しい。
初等中等教育局健康教育・食育課の和田勝行課長は「生産・流通段階における対応と併せて取り組む必要があると考えている。食品のメーカー・流通関係者の皆様には、安全でかつ安心して使用できる食材の提供に引き続き協力を」と求めている。