(社)日本食品機械工業会 尾上昇会長(尾上機械 代表取締役)
最先端テクノロジーで安全を追求

    尾上昇会長

 食品業界は衛生管理の不徹底や消費期限・食品材料の偽造、異物混入など「食」に対する信頼を失墜させる問題が後を絶たず、食品機械業界にとっても大きな問題となっている。食品関連業界が一致団結して「食の安全、安心」を真剣に追求し、消費者のニーズに誠実に応えていきたい。
 食品機械の安全・衛生化の推進と技術力の強化を図り、FOOMAアカデミーを通じて人材育成に努めていく。
 6月には「おいしいテクノ、ここにあります。」をテーマにFOOMA JAPAN2009を開催する。環境対策などの課題を解決する最先端テクノロジー、製品、サービスを発信し、活力ある情報交流の場を提供していく。

日本製パン製菓機械工業会 田中利幸理事長(三幸機械社長)
2月25日から大阪で「モバックショウ」

田中利幸理事長

 我々のユーザーであるパン・菓子業界は原料高騰により、製品値上げを余儀なくされ、経営環境は一段と厳しさを増し、菓子業界は事故米の不正流通にからむ風評被害を受けた。
 このような環境下で、本年2月25〜28日、21回目となる国際製パン製菓関連産業展「2009モバックショウ」をインテックス大阪で開催できることは、過去20回の実績と信頼の証と思う。ぜひご来場、ご参観いただきたい。

(社)日本包装技術協会 小江絋司会長(DIC社長)
変貌する社会のニーズに応える包装を

小江絋司会長

 包装産業もグローバル化、高度な情報ネットワーク化、少子高齢化、地球温暖化という潮流の渦中にあり、時流に適合した包装の開発がさらに求められている。環境調和型包装やユニバーサルデザイン・パッケージなど社会のニーズに対応した包装の開発に加え、食品の安心・安全への関心の高まりの中、トレーサビリティの浸透と関連するシステムの構築は、食の信頼に向けた取り組みとして消費者に対する命題となっている。

(社)日本包装機械工業会 石田隆一会長(イシダ社長)
省資源、安全・衛生を追求した包装で産業に貢献

石田隆一会長

 包装機械業界の最も大きな需要先である食品業界では、消費者に安全な製品を提供するため「安全・安心」への積極的な取り組みが求められている。多品種生産化や省資源化包装システム、食品の安全・安心を高める包装・検査システム、安全・衛生化に配慮した付加価値の高い包装機械を提供していく。
 10月にはアジアを基軸とした「2009日本国際包装機械展」を東京ビッグサイトで開催する。若手経営者で組織した実行委員会のもとで「かえる」をテーマに、ご期待に応える魅力的な展示会を実現させる。

(社)日本冷凍食品協会 浦野光人会長
今年創立40周年、部会・研究会が課題に適時適切対応を

浦野光人会長

 冷凍食品は大幅な値引き販売が未だにまかり通っているが、このような安直な手法を改め、商品価値に見合った適正販売価格を今こそ定着していくことが必要。
 天洋食品事件の原因究明は未だなされていないが、協会としても、その信頼回復に向けて工場の視察やセミナーなど様々な活動を行い、優れた特性を有する「最強の食品」としての冷凍食品について、新たな視点で広報事業を拡充していく所存。
 本年、創立40周年を迎えるが、過去2年間に再編・新設した部会・研究会が、各政策課題に適時適切に対応し、より一層活動的になるようにしたいと思う。

(社)日本冷蔵倉庫協会 垣添直也会長(日本水産社長)
メーカーや流通と取組み拡げる必要ある

垣添直也会長

 国民生活の一番の基本である「食」は、今や冷蔵倉庫なしには成り立たない。国産・輸入を問わず、10℃以下で流通する食品のサプライチェーンの中で、冷蔵倉庫は結節点であり、水の流れに例えれば、ダムの役割を果たしている。量的な供給の安定性を確保し、また危険なものが混入すれば、これを先に流さず止めるのも冷蔵倉庫の役割だ。末端に流れたものの逆流を引き受けて保全できるのも冷蔵倉庫。
 このような役割を担う冷蔵倉庫は、企業単位の努力だけではなく、業界を挙げて、文字通り国民の食料安全を保障することを期待されていると思う。営業倉庫だけでは不十分かもしれない。自家用倉庫も、或いは運送会社も一緒になって、さらには食品メーカーや流通業界とも取り組みを拡げる必要があるだろう。