サタケはGABAライスの認知と普及を図り、農業の六次産業化を進めるため、GABAライスを使った米粉パンの販売店「パン&マイム西条店」を広島県東広島市に開設した。
パン&マイム西条店
店舗は「おむすびのGABA西条店」の敷地内に設けた。農事組合法人ファーム・おだ(東広島市)が生産した米をサタケがGABA米粉に加工し、パンの製造を同組合に委託する。営業時間は午前10時30分〜売り切れまでとし、約20種類のGABA米粉パンなどを販売する。販売目標は1日300個。店舗はテイクアウト専門だが、隣接する「おむすびのGABA西条店」での飲食はできる。
ファーム・おだは2005年に設立された農事組合法人。安全・安心な農産物栽培と六次産業化をめざし、米・大豆・小麦・野菜などの栽培のほか、米粉パン工房「パン&マイム」を経営している。サタケは農業や畜産業などの六次産業化を唱えており、GABA米粉パンの店名は、ファーム・おだとの六次産業化推進における協同体制の一環として同一店名とした。
サタケはGABAライスのおいしさや栄養価を消費者に広く普及するため、2011年12月、東広島市西条町に「おむすびのGABA西条店」を、2013年5月には東京外神田に「おむすびのGABA秋葉原店」をオープンした。GABAライスの認知・普及のアンテナショップとして大きな役割を果たしている。
「GABA」はアミノ酸の一種で、正式名称を「γ(ガンマ)-アミノ酪酸」といい、健康に役立つ成分と考えられている。玄米には天然のGABAが多く含まれているが、発芽させることによってさらに増加し、発芽玄米には白米の約10倍のGABAが含まれているともいわれている。
サタケは独自に開発した「GABA生成装置」により、このGABAを豊富に含む、食べやすく健康に配慮した米「GABAライス」を製造している。