三浦工業はろ過システムと純水システムのオンラインメンテナンスを10月から開始する。同社のネットワークを拡張するため、複合機能給水制御盤「ろ過システム・純水システム制御盤 WP2シリーズ」として売り出す。
オンラインメンテナンスは同社の製品が効率よく運転継続するためのメンテナンスシステムとなる。このシステムは1989年に蒸気ボイラに付帯するサービスとしてスタートしたが、現在では、蒸気ボイラをはじめ、温水ボイラや軟水装置など4万台を超える同社の製品が24時間365日対応の同システムを活用している。
定期的な通信点検により、部品の寿命・能力低下を診断し、先行的に対応することでトラブルを未然に防止する。万一機器の異常が発生した場合には担当拠点に自動で通報し、水処理システム全体を通して故障原因や不具合点を突き止め、スムーズに復旧する。
システム内の各機器と連携した給水制御や再生調停、適切に薬注制御する。また水質が悪化した場合には、インターロックにより処理水の供給を停止する機能を有しており、高い品質での処理水供給が可能。さらに予期せぬ装置トラブルでろ過処理が停止した場合、タンク低水位で起こる後段システムの停止を、上水補水で回避する。
マイコン搭載のろ過装置、RO装置、カラーメトリの機器状態と、水質情報を一元監視できる。また水質や水量などの傾向管理データを集約し、システム運転状況のデータ集計の省力化を実現する。