6月は消費が増える? 意欲指数が過去5年で最高に

 博報堂生活総合研究所は20〜69歳の男女1500名を対象に行ったインターネット調査で、6月の消費意欲指数が過去5年で最高になったと発表した。調査は消費の先行きを読み解くために、「来月の消費予報」として毎月上旬に実施している。

 今回は緊急事態宣言が出された5月7〜11日に行った。6月の消費意欲指数は前月から5.4ポイント増えて47.9点になった。例年6月は大型連休後で消費意欲指数はあまり伸びないが、今年は前月比、前年比とも伸びて過去5年で最高値を示した。性別では女性、年代別では30代が高い伸びを見せた。

 消費したい理由としては「自粛の反動で外出・買い物がしたい」、「できていない消費をしたい」などの回答が増加した。中でも「外食」と「理美容」が大きく増えた。「3月から外食を我慢しており、欲求が最高に高まっている」(男性34歳)、「友だちとショッピングやランチに出かけたい」(女性49歳)という声が目立った。

 一方で「コロナで収入・仕事減」、「消費しないことに慣れた」などのネガティブな回答も前月から増加した。同研究所は「仕事や収入面の不安、消費意欲減退の定着といった抑制的な声にも今後注視が必要」としている。