水産食品向け空缶が伸張

 東洋製罐グループホールディングスの2014年3月期第1四半期(4〜6月)は、売上高が前年同期比1.6%増の1982億円、営業利益が18.8%増の98億2300円、経常利益は119億円で58.9%増と大幅利益改善した。四半期純利益は85億500万円で114%増。
 売上高は、飲料容器の販売が減少したものの、海外子会社の販売が順調に推移した。
 
 包装容器関連事業の売上高は1716億円(前年同期比0.5%増)、営業利益は70億3800万円(同1.6%増)。
 飲料用空缶は、円安がタイで寄与したことに加え、ビール向けが伸長したが、国内でコーヒー・炭酸飲料向けなどが低調に推移。売上高は前年同期を下回った。
 食品・生活用品用空缶は、水産食品向けが伸長したが、東日本大震災以降に備蓄用として需要が増加した乾パンなどの菓子向けが低調。売上高は前年同期を大幅に下回った。
 飲料用ペットボトルは、得意先でペットボトルの自社製造が拡大したことにともない、ボトル販売からプリフォーム販売への移行が進み、売上高は前年同期を下回った。コーヒー向けが一昨年のタイの洪水で被災した現地法人の復旧で生産が増加した一方、国内の炭酸飲料・健康飲料・ミネラルウォーター向けなどが減少した。