インドネシアで店舗のデジタル化を実証

 NECローソンはデジタル技術を活用した店舗オペレーションの効率化と売上げ向上に向けた実証実験をインドネシア国内のローソンGraha Tamiya(グラハ タミヤ)店で8月25日開始した。

 NECが持つ店舗業務向けの映像分析技術やIoTなどのセンシング技術を使い、店舗オペレーション、消費者の購買動向、店舗機器の電気使用量の可視化を図る。可視化したデータから改善策を導き、店舗にリアルタイムでフィードバックすることをめざす。

 店舗オペレーションの検証ではレジ待ち人数・平均時間、店舗従業員のオペレーション状況を映像分析し、改善点を可視化してオペレーションの適正化と改善策につなげる。

 また、店舗従業員のタスク進捗状況も可視化し、売上げとの相関や売上げ最大化を図るための施策を検証する。

 消費者の購買動向は店舗前の通行量や来店者数、来店者属性(年齢・性別)などの映像から分析する。

 IoTセンサーなどのセンシング技術も活用する。冷蔵庫内の温度やドアの開閉状況のほか、調理機器やコーヒーマシンなどの電力使用量を可視化して省エネルギー化と経費コントロールを実現する。

 実証実験は9月30日まで。ローソンは今回の結果を踏まえ、インドネシア以外のアジアの店舗でもデジタル技術を活用した業務適正化と売上げ改善を進めるとしている。

          ローソンGraha Tamiya店