米国工場が本格稼働、ブレンド調味料拡大へ

 日本食研ホールディングスの100%子会社、米国ニッポン食研はカリフォルニア州に建設を進めていたブレンド調味料の新本社工場が完成し、このほど本格稼働を開始した。総投資額は約30億円。

工場の外観

 新工場は日本で培ったブレンド調味料の研究開発力、少量多品種の生産に対応し、アレルゲンや異物の混入防止に配慮した最新鋭の生産設備を導入。てりやきソースやドレッシング、天ぷら粉、から揚げ粉などのブレンド調味料を生産する。最大生産量は年間6000t、当面はそれを最大限稼働させることを目標としている。
 事務所には商品開発室やプレゼンルーム、生産エリアには見学通路を設けた。
 日本食研グループは88年2月にロサンゼルス支店を開設以来、米国で順次販路を拡大し、13年7月現在で全米に6カ所の営業所を設置。今回、現地に生産拠点を設けることで、大規模な米国市場に対し、柔軟で迅速な対応が可能となる。さらなる売上げの拡大を図るとともに、海外のブレンド調味料市場開拓に向けた取り組みを強化する。

液体ブレンド調味料の製造ライン