水産タイムズ社は「食品工場改善セミナー」を東京都港区の三田NNホールで5日開催した。小杉食品技術事務所の小杉直輝代表が生産現場に多くあるムダな動作を見つけ、付加価値を生む作業に変える秘訣を、ビデオを駆使してわかりやすく解説した。
セミナーには90名が参加した
テーマは「改善語録を実践して現場を変えよう」。
語録として紹介したのは改善のコツ。「金をかけない改善はすぐ出来る」、「目についた鱗を落とす」、「見た目の早さにだまされるな」などのキーワードとそのポイントを解説した。
コンベアの流れ作業は次々と製品ができるので早く見えるが、実際は仕掛品が手元に来るまでの間に作業をしない「手待ち」が発生する。こうした分業ではなく、できるだけ各個が「1個流し」で生産したほうが、1人当たりの生産性が高くなることなどを、実例を交えて紹介した。
参加者からは「ムダと手待ちを把握するという第1の目標が明確になった」、「(ムダが見えるようになる)意識の改善が必要だとわかった」、「具体的な改善事例が多く見られて参考になった」という声が聞かれた。