廃食油を配送車両のバイオ燃料に活用

 ファミリーマートは一部店舗の使用済み食用油(廃食油)を原料の一部として活用した「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を配送車両に使用する循環型の取り組みをユーグレナ社(東京都港区)と共同で実施する。「ユーグレナバイオディーゼル燃料」の利用・普及の拡大に取り組み、持続可能な社会の実現に貢献する。

 横浜市内の鶴見中央4丁目店と横浜神之木町店の使用済み食用油約300mlを9月以降毎月回収し、バイオ燃料の原料の一部として再利用する。また、市内配送車両のうち1台に「ユーグレナバイオディーゼル燃料」を8月下旬から使用する。この取り組みは横浜市とユーグレナ社が取り組む「バイオ燃料地産地消プロジェクト」の活動の一環として位置づけられている。

        「ユーグレナバイオディーゼル燃料」の循環型モデル

既存インフラに対応した代替エネルギー

 「ユーグレナバイオディーゼル燃料」はユーグレナ社が日本初のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラントで製造している。ユーグレナ(ミドリムシ)などの微細藻類油脂や使用済み食用油を主原料とし、食料との競合や森林破壊等を起こさない持続可能性に優れた燃料として期待されている。

 化石由来の軽油を使用する既存のエンジンに使用しても問題ない。このため水素や電気などの代替エネルギーのように移行コストをかけることなく、既存インフラを維持して効率的に普及することができる。

 ファミマとユーグレナ社は、共同で微細藻類ユーグレナを配合した商品開発を2014年から続けている。

  ユーグレナ社のバイオジェット・ディーゼル燃料製造実証プラント(同社HPから)